アンタとオレの関係
マジ、で? ※
突然叫んだ遼。
それと同時に霧散した甘く気だるい雰囲気。
っていうか………今のは、拒否?
いやいやまさかな。
こんなところで止められるような状態じゃないし、第一ここで終わってたまるか。
俺は無理矢理にでも先ほどの甘い雰囲気に持っていこうとした。
『遼、大丈夫だから』
「なに、が……大丈夫?」
……息乱しながら一生懸命喋ってンのトカ、まじエロい。
『優しくするから。痛いのは最初だけだから』
俺がそう言えば、遼は目を見開いた。
そして、その愛らしい口を開く。
「夾、これから何しようとしてる?」
何って……………
『セックス』
その途端、遼は俺を手で押し退けようとしてきた。
「ヤダヤダヤダヤダ!」
『ちょ、おい!』
っなんで……!なんで嫌なんだよ?!
だいたい、
『誘いに乗ったのは遼だろ?』
遼の動きが止まった。さっきよりもさらに目が大きく見開かれている。
「お、れ……誘いになんか乗ってないぃ…」
『じゃあ聞くが、今までのは何だったんだ?』
お前、イイ声で鳴いてなかった?
「今までのは、ただのカキッコだろっ」
…………………………ハイ?
ってちょっとマテ。
『【ただの】? お前、他にもこういうことする奴いんのか?』
そういえば、なんとなく手慣れてる感じはしたんだ。
「え………うん。ゆーしとはよくやるケド……」
なんて………ことだ。
明神としてるだと?!
俺は一気に脱力した。
『で、明神とはどこまで行ってるんだ?』
「? どこまでって?」
『どういうことしてんだってこと』
「…………ほとんど今やってたのと変わらないけど?」
『その【ほとんど】じゃない部分を聞きたいな』
尺るぐらいやってるだろ、アイツのことだから。
「俺の……足の間にゆーしの、挟んだりする………」
言いながら顔を真っ赤にする遼。
だが、今はそれに対して可愛いだなんていう感想を述べている時ではない。
……………素股、か。
だいぶ危ういトコまでいってんじゃん(怒)
『じゃあ、俺にソレやって』
「ぇえ?!」
………嫌だってかコラ。
でも、ここは粘りどころだろう。
『なぁ………ダメ??』
俺が顔を近づけて問いかければ、遼は目を泳がせた。
「でも……」
『ん?』
「ゆーしが、ゆーし以外の人と……やっちゃダメって」
な、に?
『なんで?』
「ゆーし以外の人とまでやってたら……俺が干からびちゃう、から」
…………… 一理あるような気がするな。
それでも。
『なぁ、俺には許して?』
とびきりの甘い声で強請る。
ついに、遼は下を向いてしまった。
◆◇
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