アンタとオレの関係
うん? (※)
…………………………………。
『?』
突然、夾が動きも喋りもしなくなった。
どうしたんだろう?
『!』
夾の手が俺の腹の前に回ってきて、そこで組まれた。
ソコ………微妙な位置なんデスけど。
そんなことを思っていたら、耳元で夾の声がした。
「お前…………俺のこと、誘ってんの?」
『!』
低く、腰にクる声。
腹に回された手が俺を夾の方へと押す。
それと同時に腰に当たる硬度のあるモノ。
『お…まえ//////』
「ああ、勃ってる」
『……じゃねぇだろ』
どこに勃つ要素があったよ。
「遼………りょ、う…俺、ヤバいかも……」
そう掠れた声で言って俺を抱きしめる腕に力を入れ、俺の肩に顔を埋める夾。
腰にはどんどん硬度を増していく夾のモノ。
なに、この(一方的に)甘い空気。
っていうか。
なんで俺の顔まで熱いんでしょうか!!
『ぁん!』
っ!耳…!耳噛まれたよ!
っていうか何今の!俺の…………声?!
今度は耳の中に舌を入れられた。
『や…ぁ!ゃ、めろ…よ、きょ、ぅ…』
耳は特に弱いんだよ俺ぇっ!!
「や…められない。………遼」
もう!やめろって言ってんのに!!
『ひぅっ!!も、ホント無理!っていうかなんなのお前!そのエロボイス!!』
「…………は?」
………………何?そのマヌケ面。
「遼、お前………………ハァ、そっか、そうだよな」
突然何かを悟ったらしい夾くん。
こっちは意味ワカラン。
相変わらず腰に夾のが当たってるし…………って、ん?
ひょっとして………
『そっか!そーゆーことか!』
わかったよオレ!
でも相手が夾ってとこが問題?なのかな?
でも腰に当たってるこの感じだと出しちゃった方が良さそうだ。
ふと夾に目をやると怪訝そうな顔。
…………なんだか可愛そうになってきた。
『夾』
「な…んだ?」
『お風呂上がってから、ね?』
言った瞬間、夾が吃驚した顔をしたけど無視。
さぁて、髪も顔も身体も洗ったし。
『もーちょっと温まったらベッドに移動しますか、夾サン』
そう俺が言った時の夾の表情はなんとも表現し難いものだった。
◆◇
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