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アンタとオレの関係
男としてのナンカ -01

肝試しの効果か、どうも一人でお風呂に入る気になれなかった。

だって水場にはよく出るっていうじゃん。
それに、怖がってる人の前によく出るっていうじゃん。

逆にエロいこと考えてる人のところには出ないって言うけど、今はそんな気分じゃないし。

だから、必死になって夾に頼んでみた。
ら、やつは見事に拒否した。

いーいじゃんかーけちー!
…………オンナノコが言ってるわけじゃなし、別に困るようなことなんてないだろ!?

だが、ここで諦める俺ではない。

今日1日でコイツは甘えられると弱いらしいと感づいていたので、早速実行。

【お願い】トカ、我ながらちょっとアレな気分になったけど、結果オーライ!

夾がお風呂に一緒に入ってくれることになった。


夾が頭と身体を洗ってる間に、その羨ましい限りの身体をじっくりと見てしまった。

なんで同じ人種なのに…同じ男なのに………こうも違うんだろうか。

そう考えている間に夾が洗い終わったので交代。

洗い場の前には鏡があるのだが、思わず鏡の中の自分の身体を見てしまう。

白すぎる。細い。軟弱。

身長はあるのになぁ…。
…………なんだか情けなくなってきた。

なるべく鏡の中の自分の姿を見ないようにしながらも全て洗い終えたので、夾のいる湯船へ。

広い湯船のハズなんだけど……………デカい夾がゆったりしすぎちゃってて、俺が入る場所がない。

しかも本人、俺が近くに来てることにすら気づいてないし。

よっし。こうなったら。
コイツの嫌がりそうなことしちゃえー!

『お邪魔しまーす♪』

俺はそう言って夾の足の間にわざと入った。



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あきゅろす。
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