アンタとオレの関係
-02 (※)
遼を先に風呂場へ行かせようとしたが失敗。
「怖いって言ってんじゃん〜」と半泣きになりながらなぜか怒られた。
脱衣所まで行くと、遼はなんの躊躇いもなく服を脱ぎ始めた。
露わになる白く華奢な肢体。
だが、俺にとっては毒でしかない。
半分脱いだ所で、遼が不思議そうに俺を見てきた。
「脱がないの?」
『っ!』
マズい、あまりにも凝視しすぎてた。
………不審に思われたか?
だが、遼は気にした様子もなく、脱衣を再開している。
慌てて服を脱いでいると声がかかった。
「早く早く〜!ここのお風呂、超広い!!」
その言葉に顔を上げ、遼の方を見たのがいけなかった。
遼は全裸だった。
白い胸の頂にある飾りは淡いピンク色で、下肢には未成長な男の象徴。
ヤバい、勃ちそう………。
俺は慌てて目を伏せると残りの衣類を脱ぎ、遼をあまり見ないようにしながら遼と一緒に風呂場に入った。
遼にシャワーを浴びさせ、湯船に入るように言ってから自分は髪と身体を洗った。
……………視線を、感じる。
『なんだ?』
話しかければ遼はハッとしたような顔をした。
「いや、スゲー筋肉だなーとか。背中広いなーとか。胸板もあるんだなーとか。羨ましく思って見ていたわけですよ」
『身長はあるし、喧嘩もするからな』
「ふーん?それでそんなに変わるモン?」
『なんじゃないか?』
洗い終わったので遼とバトンタッチ。
遼が髪を洗い流している間にその身体を観察。
背は高い方なのに、作り全体が華奢だ。
必要最低限の筋肉はついている。それもしなやかそうな筋肉だ。
抱き心地の良さそうな腰に痕の残りやすそうな白い肌、思わずキスしたくなる赤い唇と………って何を考えているんだ俺は。
今そんなことを考えるのは自爆行為以外の何ものでもない。
そんなことを考えていたら
「お邪魔しまーす♪」
そう言っていつの間にか身体まで洗い終わった遼が湯船に入ってきた。
しかも…………
俺の足の間に。
まぁ、俺が足を若干広げて背中を壁につけてくつろいでいたのが原因なんだけど。
かなり心臓に悪いんデスが。
遼本人も湯船に入ったは良いものの、どこに落ち着けばいいのか困ってるみたいだし。
さて、どうするんだろうか。
◆◇
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