アンタとオレの関係
-02
最初の20組が出発してから30分。
ついにピンク頭が俺らの名前を呼んだ。
「キョンキョ〜ン!マイラバー遼ちゃ〜ん!!」
「変な呼び方するんじゃない!」
『名前の前に変なモンつけんな!』
「ありゃりゃ〜大ブーイング〜」
ぜんっぜん反省していない声がマイクを通して流れた。
ってピンク頭に呼ばれたってことは…
『……………………』
やばい。泣きそうになってきた。
「あっれれ?遼ちゃんどしたの??」
「…遼は肝試しがにが『うっさい、夾』……」
「ああ、苦手なんだね〜」
こういう時だけ察しがいいぜこんにゃろう。
「あと5分弱で出発だよ〜♪」
『うぅ……ι』
「だーいじょーぶだよ遼ちゃん☆30分ぐらいで帰ってこられるし、夾が一緒だし!」
『!………さ…んじゅっぷん……も?』
「遼、あっと言う間だから」
『……………』
「懐中電灯は俺が持つし、手も握っててやるから」
そんなの………
『あ…あたり前じゃん!』(涙目)
「「………………(可愛い)」」
「あ、もう時間だよ〜!第7組目の人たち、しゅっぱ〜つ!!」
こうして俺たちの肝試しは始まった。
◆◇
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