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恋愛小説
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第4話 思い出の街

あれから2年後…。
悠太は、親から仕送りを受けながら一人暮らしをすることに決めた。「じゃぁ、正月とかには帰るから!いってきます!」そう言って、朝早くから悠太は家をとびだした。新幹線の中、悠太は窓から外の景色を眺めながらつぶやいた。「あれから、もう2年か…。早いもんだな。梨奈は元気だろうか…。」と言っているうちに、思い出の街に着いていた。「2年たっても、なんにも変わってないな。変わったといえば、俺んちが空き地になったぐらいだ。」悠太は、自分の住んでいた場所に目をやった。「梨奈んちは…?あった!良かった!」嬉しく、涙がこぼれた。「梨奈に会うのは、もう少し落ち着いてからにしよう。今は新しい家に行って、明日の入学式の準備をして早く寝よう。」その場所からちょっと歩いたところに、新築の賃貸マンションがあった。「おっと、ここだな!606号室!」バタンっ!部屋に入ると、新鮮な空気がどっと押し寄せた。ベランダからの眺めは最高の位置だった。「おっ!ここから、梨奈んちが見えるぞ!梨奈が何時に家をでるのかが分かるかも。」ちょっと計画を練った。そのせいか、部屋の隅々まで物色し、疲れて寝てしまった。

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あきゅろす。
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