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恋愛小説
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第3話 ひとりぼっち

悠太が引っ越してから、1週間がたった。梨奈は今だに、ショックを隠しきれずにいた。「ゆぅちゃん今頃、なにしてるかなぁ…。同じ青い空見てるかな?」梨奈はそうつぶやきながら、空を見上げる。「ちょっと、梨奈ぁ!もぅいい加減にしなよ!悠太君はもう、引っ越しちゃったんだからさ!忘れなよ!」友達の村井 友子(むらい ともこ)がどなりつける。「そんな事、できないよ…。私、ゆぅちゃん好きだったのに。なんで、言えなかったんだろぅ…。」悠太と梨奈はお互いに好きだった。梨奈は、離れることになるというのがショックで、なかなか話ができなかった。「ひとりぼっちか…。ゆぅちゃんに会いたいな。」一人は寂しい。孤独で、不安と辛さで押しつぶされそうになる。ひとりぼっち。それは、一人だからひとりぼっちなんじゃない。心も一つだから、ひとりぼっちなんだ。

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あきゅろす。
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