COLORFAST DAYS
交差点で
掃除などを手伝っていたら、丁度良い時間になった。俺は母さんが運転する車に乗って、学校へと向かった。










「……ねぇ、紫温はいつか、車の免許取るつもり?」

突然母さんが尋ねた。俺は一度、えっ?と聞き返してから質問に答えた。





「俺、今日16歳になったばっかだよ?まぁ……いずれ取ろうとは考えてるけどね。」

俺がそう言うと、母さんは嬉しそうに笑った。





「……良かった!じゃあ、彼女が出来たらドライブ連れてってあげてね!!」



「おいおい、いつの話だよ……出来るかどうかも分かんないのに。」

そう答えると母さんは、小さく笑って言った。





「ううん、何でもない!ただ、あたしがそういうの嬉しかったから。今はこうやって自分も運転出来るようになったけど、やっぱり好きな人の車の助手席って嬉しいもんだよ?」



「ふーん……まぁ、参考にしとく。」

俺はそう言って、背もたれに体重を預けた。
















……今日から、新しい日々が始まる。





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