COLORFAST DAYS
君の笑顔が、
瞬さんがキッチンの奥へ引っ込んだ後、レオも交えて四人でオムライスとサラダを頬張った。本当に、お世話抜きで美味しかった。どうしてこんな小さな店でこじんまりとやっているのだろう……と思わずにはいられなかった。





「……瞬さんね、大きな店を経営したいっていう願望はないんだって。小さな店でお客様との触れ合いを大事にする、そんな居心地の良い空間が理想なんだって言ってた!凄く素敵だよね!!」



……キラキラと目を輝かせて言うレオを見て、何故か俺は胸騒ぎがした。すると、その予感を裏付けるように茉莉が口を開いた。





「レオ、何か乙女でしょ?瞬さんのこと大好きなのよねぇ……8歳年上だからって諦めない所が凄いわよ。」

「ちょっと茉莉!あんまり大きい声で言わないでよ!!瞬さんに聞こえちゃうでしょ!!?」

「あらあら焦っちゃって。ね?可愛いでしょ?」



レオをからかうように言う茉莉と、焦りながら頬を染めるレオ。響は「へぇー…」と言いながら、チラリと俺を見た。















……その時の俺は多分、“顔面蒼白”という言葉がよく似合ったのだろう。響が「そろそろ帰ろうよ!」と言うまで、暫く魂を何処かへ飛ばしていたのだから。





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