COLORFAST DAYS
的中率80%
梅雨入り前に受けたテストが帰ってきたと思ったら、もう1学期の期末試験が始まってしまった。その間は部活動は禁止で、俺は体が鈍ってしまうことがとても嫌だった。
期末の最終日、全ての試験が終わった放課後。血相を変えた茉莉が俺の元へ駆け寄ってきた。
「紫温どうしよう!!」
「……は?何が?」
「あんたの予言、当たっちゃったじゃないのよ!!信じられない…」
何のことかと思えば、一週間程前にした話のことらしい。思い出した俺はニヤリと笑う。
「な?当たっただろ?お前パシり決定ー!!」
楽しそうな俺に対して、茉莉はあからさまに嫌な顔をした。それにしても、告白されたら少しでも嬉しいものではないのだろうか。
「……お前、コクられた割には機嫌悪いな。普通、もっと喜ばないわけ?」
「まさか!迷惑よ!!ただのクラスメイトだとしか思ってなかった人にいきなり『付き合って下さい!!』って言われたこっちの身にもなってよ…」
茉莉は心から鬱陶しそうな顔をして、溜め息をついた。
……そんなに嫌なものなのか。だがむしろ、俺が気になったのは彼女の“迷惑”という言葉だった。
「ふーん……分かったぞ。お前、好きな奴居るんだな?だから好意を持たれても“迷惑”なんだろ?」
俺が指摘すると茉莉は、チッと舌打ちしながらそっぽを向いた。どうやら図星なようだ。
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