COLORFAST DAYS
感心
「……紫温の発音って、癖がなくて綺麗よね。」



「……え?」

唐突な言葉に、俺は思わず聞き返した。すると、レオがすかさず言った。





「私も思った!!紫温の英語、頭にスーッて入ってくるよねっ!!紫温のお母さんって、英語系の仕事してたりする?」



「あぁ……母親は通訳士だけど。父親の方も、両親が元ANAの職員だったらしいから英会話は得意なんだってさ。」

俺が言うと、レオと茉莉は途端に目を輝かせた。





「……凄いっ!凄いよね茉莉!!」

「うん……だから発音が綺麗なのね。小さい頃から英語に関わってたんだ。」



二人は感心したように、うんうんと頷きながら言った。



「いや……お前らも十分凄いと思うけど…」

俺の呟きは、二人がキャーキャーと騒ぐ声にかき消された。





[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!