COLORFAST DAYS
学校生活への慣れ
入学して一ヶ月が経った。俺達四人はそれぞれ部活入り、充実した高校生活を送っていた。
響は新聞部、茉莉はバレー部、レオは水泳部。そして俺は、剣道部に入った。みんな、中学からの自分の部活を続ける道を選んだのだ。
「紫温!ちょっと黒板見えにくいから、左にずれて貰える?」
英語の授業中、後ろから声がした。
「……ん?あぁ、ごめん。」
俺が少し左にずれると、レオは有難う、と言って再びノートを取り始めた。
「じゃあ次のパラグラフを……早川君、読んでくれる?」
「あー……はい。」
担任である英語教師・坂井先生に言われ、俺はガタンッと席を立った。
「The sky was clear,
and…」
……授業が終わると、茉莉がレオと俺の席の近くまで寄ってきた。
彼女は俺をジーッと見てから、思い付いたように口を開いた。
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