COLORFAST DAYS
ミニマムちゃん
「……えっと、柊恋織奈、鷺ノ宮中出身です!さっき自己紹介してた、橘茉莉の親友です!!この学校には、英語科と水泳部に入る為に来ました。これから三年間、よろしくお願いしますっ!!」



小さな体に、ハキハキとした自己紹介だった。後ろを振り向いて聞いていた俺は、こいつは一体何cmだろう……と考えていた。





「あっ!因みに、中学の頃はレオって呼ばれてたから、みんなもそう呼んでくれると嬉しいな!!」

ニコリと笑った彼女に威勢のいい奴が早速手を上げた。





「レオ、しつもーん!身長何cm!?」

「へっ?ひゃ、145cm…」



背後で呟いた彼女に、俺は思わず声を上げた。










「マジで!?ごめん、俺が前だと邪魔なんじゃ……ていうか、ほんとにちっちゃいな。」



中学の頃に後ろの席の奴から散々クレームを貰っていたから、少し心配になった。彼女は一瞬顔をしかめたが、ニコリと笑うと首を横に振った。





「最後の一言は余計だよ……見づらかったら言うね?心配してくれて有難う!!」










……その一言に、ホッと胸を撫で下ろした。





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あきゅろす。
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