PURPLE DAYS

「その話、何回も聞いたから。そんなことしたらあたし死んじゃうよ!
……ねぇ、あたし会社に遅れるんだけど。朱希も学校遅れるよ!先生が呼び出しくらうなんて恥ずかしいと思うけど。」



 あたしの言葉に、朱希は渋々ベッドから抜け出す。流石の朱希も、教師になってからの呼び出しは嫌なようだ。



「はいはい……まぁ、昨日充電したから良いわ。しばらくは“アレ”で生きていけるからな。」

「何?アレって。」

「え?そりゃあ勿論、涼のイった顔……」

「いやぁーっ!!早くご飯食べてねっ!?」



 朱希の言葉を遮るように言い、あたしは瞬時に寝室から飛び出した。背中越しにクスクスと笑い声がする。あぁもう……意地悪を大概にしてくれる気はないのだろうか。


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