PURPLE DAYS
感無量
「♪明日(あす)に向かって
投げるこの思い
受け取る未来は
いま彼方に…」

歌い始めた曲は、彼女の人気曲でも上位にあるという『未来を繋ぐ手』。あたしも凄く好きな曲で、落ち込んだ時に聴くと元気が出る曲だ。





「♪走り出そう、いま君と
輝く僕らの New futureへ

君が何かに悩んだ時は
その手をそっと
引いて行くから





明日(あす)に向かって
投げるこの思い
加速する夢 諦めないで

掴んだその手は
離さないから
スピード上げて
go to there──」





──…力強くて綺麗な歌声を、こんな近くで聴けるなんて思ってもみなかった。

ただ、憧れの人が目の前に居るという事で頭がいっぱいだった。



あたしは声を発することも忘れて、食い入る様に彼女が踊る姿を見つめていた。



間もなく間奏が終わり、織春は再び観客席を見据えた。










「♪君に向かって
投げるこの思い
受け取る君は
いま隣に

明日(あす)に向かって
投げるこの思い
受け取る未来は
もうすぐそこに…」










ジャーン…とシンバルの音が響き、会場が拍手に包まれていった。







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あきゅろす。
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