PURPLE DAYS
山積みの企画書
side涼










「ただいまー。」

玄関から朱希の声がする。



「…あ、お帰り!ごめん、今ちょっと手が離せなくて…」

そう言うあたしは、仕事の企画書に目を通している所。朱希は、別に良いよーと良いながらリビングに入ってきた。





「…あれ?最近仕事落ち着いたって言ってなかったっけ?」

朱希は、テーブルの上の企画書の山を見て言った。





「うん……寿退社する先輩の分を、急遽新人で分担することになっちゃって。あたしは企画書を元にイベントのパンフを作る係りなんだ。」



「へぇー……あんま無理すんなよ?お前がブッ倒れると困るからな。」

朱希はそう言って、あたしの頭をそっと撫でてくれた。







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