PURPLE DAYS
相談
「──…で、どうした?」
「えっと……実は…」
窓際の席に腰掛けた俺達は、ゆっくりと会話を始めた。
「私、中3の時から付き合ってる彼氏が居るんですけど、最近私に対して冷たいっていうか……私に興味なくなっちゃったのかなぁって思うんです。」
「……うん。」
かなり重い話題だったから、一瞬相談を引き受けたことを後悔した。でも、何かこいつの力になりたいと思った。
「…先生は、奥さんと喧嘩した時とか気まずい時はどうしてるのかなぁって思って……友達に相談したら逆に困らせちゃったんで、先生なら良いアドバイスしてくれるかもって思ったんです。」
「……そっか。彼氏とはちゃんと話したのか?まずそっからだろ。」
俺が言うと松本は、小さく頷いた。
「何か、私が友達と話してると睨んでくるし。理由を聞いても『別に…』ってはぐらかすんですよ?話し合いのしようがないんです…」
……ん?
これってもしかして…
俺が理由に気付きかけた、その時だった。
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