PURPLE DAYS
快適職員室
side朱希










「あー……暑い…」

午前の補習が終わり、ブツブツ言いながら職員室に戻ってきた。職員室は冷房が効いていて、快適以外の何物でもない。





教師になる前は、先生はクーラー効いた部屋で羨ましい…って思ってたっけ。ウチの学校、教室は扇風機なんだよなぁ…










「早川先生、ちょっと良い?」

ボーッとしていると、国語教師の戸塚理沙先生に声をかけられた。





「はい…?何ですか?」



「先生の奥さんって、歌手の織春(おりは)のファンでしたよね?実はライブのチケットが二枚あるんですけど、良ければ私の代わりにどうぞ。」





「えっ!マジで良いんですか!?」


戸塚先生は笑って、どうぞどうぞとチケットを渡してくれた。

彼女が言うには、一緒に行く筈だった友人に急用が出来て行けなくなったとのことだった。





「有難うございます!あいつ絶対喜ぶ。」



「良かったわぁ。感想、是非聞かせてね!」

彼女はそう言って、同僚達と昼食へ向かった。







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