PURPLE DAYS
作戦成功!!!
「……美味しい?」
「ん、うまい。」
口元に付いたクリームをペロッと舐めると、涼がクスッと笑った。今のはどういう笑いなんだろ。疑問に思いながらも、俺は次なる言葉を口にする。
「……俺さ、涼にプレゼントがあるんだよね。」
「え!ケーキがプレゼントじゃないの!?」
「普通違うだろ?お前は馬鹿か?」
額にデコピンをお見舞いしてやると、涼は「痛い!!」と言いながら顔を歪ませた。
「……ちょっと待てよ。」
俺は言いながら、鞄の中をガサガサとあさる。「……ん。ちゃんと使えよ」と言って包みを差し出すと、涼は大事そうにそれを受け取った。
そして、ゆっくりとラッピングを解いていった。
「……あっ!!」
小さく声を上げた涼を見て、俺はこっそりとほくそ笑んだ。
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