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事態は急速に悪い方へと傾いている。なんでかって?そんなもの俺が聞きたい!
夏だ。夏、長かった梅雨はとうとう通り過ぎ猛暑と言っても過言ではない。クーラーが完備してあるくせにこの学校はいつになったらクーラーをつけるんだ。ふざけんなよ!少しふくよかな方だったらサウナ状態だよ!てゆーか今俺がサウナ状態だ!
いやあるには有る、
クーラー、暖房年中使用されている所が、だが今は行きづらい。何でかって?言わずとも分かれ!



「あちー、てか湿度がやべぇ」
「そーいや南波さぁ」
「なんだよ」
「最近、委員長と会ってなくね?」
「最近じゃねーし、ずっとだっての、てか前から微妙にしか会ってねーよ」

「よく冷めねーな」
「なんか可愛いんだよな〜俺のツボを心得てるみたいな?ズキュンだよズキュンって何言わすんだコノヤロー」

「いった!お前が勝手に言ったんだろーが」
「うるせぇ黙れ」
「うーわ理不尽!」
「てかまたお前後ろの席かよ、企んでるわ〜絶対メガネ企んでるわ〜」

「どーでもいいけど、最近委員長やたら人気なの知ってた?」
「恭弥はいつも人気じゃん」
「最近さらにだよ、告られまくってるらしいんだけどなんか群れるなとか言ってはらってるだって〜これは彼氏として複雑ですな藤代さん」


「黙れカスが!塵にするぞ」
「痛っ!死ぬ死ぬ」
「死ねボケーッ!」
「お前らいつになったら真面目に授業に参加するんだ…!廊下で立ってなさい!!!!」

「「……………すいませんした」」
渋々、教室を出る2人は廊下で立っていた。まぁ、また煩くして怒られるのだが



「そういやさっき女の子いたじゃんどーかしたのか?まさか告られたとか?」
「いーや、恭弥に手紙渡して欲しいんだってさ、今日家行くからちょうどいいや」

「あのさ…それ渡さない方がよくない?」
「なんで?」
きょとんとした南波に山中は溜め息が出そうになった。なんでまたコイツは鈍いのだろうか、


「それさ…告白したいから助けてくれないか?言われてるもんだぞ?普通に怒るだろ」
「え!?告白すんの?」

「当たり前だろーが!」
「えぇ、ヤバいじゃん!いくら恭弥でもガチじゃねーと思うし…てか真剣ヤバいじゃん!」
「どうすんの?」
「いやでも渡さねーと」
「その後の委員長ヤバいだろ」
「つーかヤバ過ぎて何がヤバいかわかんねー!山中テメェ自称恋のキューピットならどうにかしろよ!」

「無理無理!これは管轄外だっての」
ブンブンと横に手を振る山中に南波は悲痛な声を上げていた。それは結構大音量の



「あー最悪、どうしよう」
考えてもみろ、手紙をもらしました。いやすげぇあの子可愛かったな、普通に。あっ話それた、あんな可愛い子が恭弥に告白してみろ、俺なんていらなくなるぞ?
前までは良かったけど、さすがに今は無理だ。カテゴリーに恭弥って入ってるし、もう普通の対象として見れねぇよ!なんせキスとか深めのキスとかしたし…!
それに恭弥はガチホモじゃない、いや無かった気がする、なんか言ってたもん「僕がホモだと思ってるの?咬み殺すよ」とか言ってたもん…!普通に言ってた。トンファーはまだ大丈夫だったな

つまりだ。恭弥だって落ちる可能性なんて大いにあり得る。舐めたらダメだよ〜恭弥にだって女の子の好みくらい有るだろう、あ…なんか気になってきた。恭弥は割とツンツンだから癒し系とか好きなんじゃない?なんかやわらしい感じのほわーってした感じの子、あぁ見えて世話好きだからな。今度試してみよう

って!そんな話してんじゃねぇんだよ!どうするべきか、渡したらまあ恭弥の問題なんだけど!別れることになったら俺はスパンと別れられるのだろうか………………うわっ微妙だな、後に引きそう、何たってもうかれこれ1年過ぎになってるし?
いや俺だってね?気持ちが離れたんなら潔く別れたいよ、でもさ!俺の気持ちは離れてねーし?てゆか俺の紹介?いや手紙を渡して、付き合いました〜とかになってもさ!なかなか割り切れませんよ!これは普通に野球でトンネルするほど最悪なんだからね!いや、やった時ねぇけどさ!


したがって、複雑だ。
本人に相談しようともどうにもこうにも微妙過ぎてやってられん、以外にアドバイスをくれる山中も管轄外とかほざき出すし、これは自分で考えろと言う事なんだろうか



「わかんねぇ!!!!」
「うるせぇ!!!!耳元で叫ぶなっ!」
「黙れ山中の分際で!」
「うわっ酷っ!」








あきゅろす。
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