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仁王×男主



「メガネつけんしゃい」
「げ…仁王雅治」
「なんじゃ?その反応」
「べ…別に、つーか目薬してる時は外すだろ」
「委員長は委員長っぽくしてたらいいじゃろ」
「意味わかんねえ!なに!?お前の委員長の定義ってなに?」
「髪の毛黒い、眼鏡、真面目、根暗」
「おい!最後は違うだろ!悪口になってるから!」
翠はイライラしながら眼鏡を上げた、それに仁王はニヤニヤしていた


「意味がわからん」
「わからんのは翠じゃ」
「名前で呼ぶのは止めたまえ、仁王雅治」
「柳生みたいじゃのお」
「え!マジで!?恥ずかしい!」
「?……………もしかして、柳生を好いとお?」
「!!!!……ちがっ!」
「………………………………」


「なんだよ、その顔」
「……なんもなかよ」
「?よくわかんねーなぁ」
そう言って翠は仁王から目を離した。柳生が好きなんじゃろうか?いや、あの反応を見るからに俺よりいい反応しとぉ…と仁王は頭を回転させていた

柳生>俺

「(イカン…俺らしくなか)」
「おい!俺の教科書っ!うーわ落書きしてんじゃん!」
「俺じゃなか」
「嘘つけ!明らかお前の字じゃん!うっざ!本当うっざ!」
「翠、そんな怒りなさんな」
「いやいや首謀者お前だから!」
翠は落書きしまった教科書を見て溜め息を吐いた。そりゃぁ嫌じゃろうなぁ、仁王雅治を1ページに埋め尽くされたら、俺は面白いが


「交換しろよ」
「構わんよ」
「?……いやに素直だな…なんか怖っ」
「それはやりすぎたき、俺も反省しとぉ」
「お、おう」
翠は手を出して教科書を受け取ろうとした時、仁王は腕を引っ張った

「ぬおっ!」
「色気のない声じゃけぇ」
「色気なんて出してどーすんだよ」
「色気出されたら…襲われるき、だから今のままで十分じゃけぇ」
「言ってる意味がわかんねェ!」
「翠、眼鏡取りんしゃい」
「は?」

今翠は間抜けな声を出した。翠は仁王の股の間にいる、近い。それは普段とれない範囲に翠がいる。心臓が早なった気がすると仁王は少し緊張していた


「邪魔じゃ」
「委員長の定義はどうした」
「いいから、早よ取りんしゃい」
「う…な、なんだよ」
眼鏡を取る翠は見えないのが怖いのか、少し目を泳がして仁王を見ていた

「(可愛ええのぉ、やっぱ別嬪じゃけぇ)」
「も…何もねーならかけんぞ?」
眼鏡をかけようとする翠の腕をまた掴んで引き寄せ口を塞いだ



「好いとおよ、翠」
「っっっ!」
「柳生好いとうても良か、こっち向かしたるき、覚悟しんしゃい」

「なっ!ばっバカじゃねーの!」
逃げようとする翠をギュッと抱きしめ「俺に愛されとぉなか?」と聞けば顔を真っ赤にしてビンタを食らわされた


「痛いのぉ、」
「うっせぇ死ね!」
暴言を吐いて眼鏡を忘れるほど取り乱した翠を追うでもなく仁王は叩かれたというか殴られたと言った方が近い傷跡を手でさすり先程の翠を思い出していた



「……………可愛いかぁ」






恋心、葛藤







「柳生、お前さん今日から俺の敵じゃけぇ」
「何を意味の分からない事を…」
「わからんで良かよ」
「あっ翠くん………………嘘ですよ」

「……………柳生、」
「ペテン師が無様ですね、翠くんは僕を好きではありませんよ?」
「?なんでそう思うと?」
「先日、相談を受けましたから」
「なにの?」
「さぁ、これは言えませんね」
「柳生〜っ!」
「あっ翠くん」
「もうその手には乗らんぜよ!」
「あぁ、帰られましたよ…さて誰を好きなんでしょうかね」

「柳生、性格悪かよ?」
「えぇ、でもあなたには負けますよ」
「(このインテリ眼鏡野郎)」
「(顔だけペテン師)」


「翠は俺のモノじゃけぇ、誰にもやらんぜよ」
「あんまりしつこいと嫌われますよ」

「(あームカつくぜよ)」








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