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謙也×男主



愛されとるんはわかんねん。いつも俺を優しいに扱ってくれたり嫌な思いせんように言葉選んでくれたり、優しいにキスしてくれたり、俺を一番に考えてくれとるんもわかる。

せやけどな?足りらんねん
もっと欲しいんや


───────刺激が、



謙也くんのメール、電話を無視って3時間、今頃探し回りよるんやろか?それとも連絡待っとるんやろか?と思考を回転させると答えは両方になるだろう、俺は意外とマメな方でメールはちゃんと返すし電話にもちゃんと出る。放置した事など一度もない

本間にわかっとるんやで、愛されとるんは、せやけどな?せやけどな、もうすぐ1年やのにエッチは愚かべろちゅーまでしてへん、俺は謙也くんとは違て淡泊ちゃうねん。それなに溜まるしシたいなぁって思う、でも自分俺が舌入れようとしたら止めたやん?誘ったのにスルーしたやん、俺かて傷つくで?興味ないんちゃうかって思たりもする。
せやからな、浮気しようと思うねん
溜まりに溜まった受信ボックスを開き一番上のフォルダーを開けば『どこにおるん?』と書かれていた、相手は勿論。忍足謙也
それに俺は『今浮気しよるから邪魔すんなや』と返信した。ビックリするやろか?と思ってると勢いよく携帯が鳴った、俺はニヤリと笑い。横の相手をチラ見し、何コール目になるかわからないくらい鳴り響いた携帯の通話ボタンを押した

『翠!!!今どこやねん!』
叫び声に近い怒鳴り声が聞こえる

「あっや、やめぇ…ンン」
『!?、翠!なにしとんねん!』
「電話なっとっとよ?」
『千歳!?なんで一緒におるん!?てかなにしょんねん』
「あっあっあっ、も…無理!!っひ」
「どこが無理なんね?翠まだ白いの出とぉよ」
「奥がい、いっぁンン…もっと欲しっ千歳っ千歳っ!」
「かわいか、翠…我慢出来んと?」
「できな…っぁぁあっンンン」
『っ!!!!!!!』
携帯越しから聞こえる甘い声にクラクラしながら走り回った。千歳と翠の共通点なんてたかがしれている、謙也は頭をフル回転させ再び走った

向かった先は、部室


はっはっと息を荒くし翠はけだるさから少し横になった。
「しんど」
「いきなりなんね?」
「別に、ただ面白そうやったから」
「酷いたいね」
「せやかて千歳も協力してくれたやん」
「謙也に怒られんと?」
「どうやろ?謙也くん優しいからな、怒ってくれらんやろなぁ…いっぱい酷い事して欲しいんやけどなぁ」

「ドMと?」
「どうやろ?謙也くん限定やねん。俺どっちかてーとSやし」
「あーわかるたい」
笑う千歳に翠も口元を緩めた。瞬間、ドアが開き鬼の形相をした謙也が光臨していた
「自分なにしとんのかわかっとるんやろな!?翠は俺のやってわかっとるんやろ!!?なぁ言うてみぃや」
「ご、誤解たい!」

「何が誤解やねん、もうえぇわ千歳は向こう行っとき、俺は翠に話があんねん」
「……………謙也くん」
「さぁ言い訳聞かせてもらおか」
謙也は最上級に怖い、千歳は翠をチラリと見て部室を後にした、微かに成功しますようにと願いながら


「どうゆう事やねん、自分浮気しよったんか?答えぇや」
「浮気したで、なんや悪いん?謙也くん別に関係ないんとちゃうん?」
「なんやて?関係ないってどうゆう事やねん」
「そのままの意味や」
淡々と答える翠に謙也は拳を握った。

「もうえぇわ」
「…………………なんで殴らんねん」
「はぁ!!?」
「酷い事してんから殴ったらえーやん!謙也くんは大事にしょるつもりかもしんけどなぁ、こっちは不満だらけやねん!」

「なにが不満やねん!浮気しよった身分でよぉ反論出来んな!」
「謙也くんは優しいにしよるかもしんけど俺はエッチしたいしエロい事とかしたい!もっと怒って欲しいし嫉妬して欲しいねん!」

「………………なんやそれ、せやかて浮気が許される思うな、俺は認めらんで」
「千歳とはなんもしてへん!」
「嘘吐け!自分気持ちよぉに喘ぎよったやん!俺聞きよってんからな!」
けたたましく怒鳴る謙也に翠は負けじと反論した

「千歳とAV見よってシコっただけや!途中からは千歳が俺のしよったけど挿れてないし!千歳は俺に協力してくれただけや!」
「…………………信じれるか」

「謙也くんはなんでいつも我慢するん?キスする時も俺が唇舐めても開けてくれらんし、シたい言うても無視したやん!優しいつもりやけど俺にしたらもっと欲しがって欲しいねん!」


「………………なんやねんそれ」
「恥ずかして言えらんかったけど…謙也くんの事めっちゃ好きやから、その…エッチとかしたいし、でもそんなんばっかよったら俺淫乱みたいやん?俺は謙也くんしか好きちゃうねん」

「もうえぇわ」
「………………別れたない」
泣きそうになる翠に謙也はギュッと抱きしめた、それに翠はどうしていいか分からず腕は固まったまま宙を仰いでいる

「ギュッとしてくれん?俺ばっか好きみたいやん、どないするん?寂しつ死ぬわ」
「………えぇん?俺嫌いなんちゃうん?」

「嫌いやったら抱きしめらんわ、俺かて本気でお前の事好きやねん、せやから別れたらん」
「けっ謙也くんっ…!」
「わー泣くなや!俺泣かしたみたいやん」
「泣か…したんや、ろ…?」
よしよしと頭を撫でる賢也にギュッと抱きつき頭を押し付けた


「せやかて千歳にそんなんさせたんは許したらん、どうされたん?俺にも教えてや」
「え゛」
にまーっと笑う謙也に翠は一歩下がるも腕を掴まれ口を塞いだ


「もう我慢せんから覚悟しぃや」
「アカン、そんなん言われたら堪らんわ」
「いっぱいイチャイチャせんか」
「う、うん」




シリウスの行動力
(アカンめっちゃ嬉しい好きや)
(かわええ、俺も好きや)







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