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財前×男主


「ひーかーるーっ!!!!」
「……うっさい、シバくど」
「寂しい事言わんといてぇな」
「せやったらそのノートどっかやれや」
「あはっバレた?俺今日ここ当たんねん助けてぇな」

「知らん、お前昨日無理矢理見たあげく寝よってちゃう所あったやろ、俺見せんでも同じやん」

「ちゃうで!そんなん全然ちゃうわ!」
「何がや」
「安心して寝れらん!」
「死なすど」
財前はひと睨みし顔を伏せた。セットした髪の毛にピアスが5つ、翠はそれをジーッと見つめ、ニヤリと笑った。そして一気に髪の毛を触った


「……なにしとんねん」
「いや、触って見たなってん」
「本間ウザイ」
「光が相手してくれらな俺おもんないやん」

「知らんわ、部長とか謙也さんと遊んだらえーやん」
「えー毒手とスピードスターやで?俺も変なあだなつけられるやん」
「もうついとるやんけ」
「え!?嘘、なになに?俺聞いてへんで」

「アホの翠」
「………………それ悪口やん」
「お前のせぇで俺がセットやて思われとるんや、気ィ悪い」
「財前、本間キモイっすわ」
「キモイんはお前や、しかも人の言葉取んな、アホ翠」
「てか寝るんー?財前、ぜんざい、財前」
「殺すど」

「なぁなぁ、光〜俺とエッチしよーや」
「……………お前のせぇで俺まで変な目で見られたやろ」
「俺は本気やで?なんや蔵様が受けはええで?とか言うしやで?気になるやん」

「あの人根っからの攻めやで?受けとか経験有るわけないやん」
「気持ちいいと思う?」
「知らん!聞くな!んまにお前キモイわ」
「えー気になるやん、光ちょっとしてや」
「はぁあ!!!?」
「他の奴にや頼めらんわ、千歳に頼んだら最後やしやで?謙也君なんか真っ赤にして硬直、蔵様は絶対ヤバい、あのホモ2人には笑いもんにさせられる、金ちゃんはそんなん疎いやろ?銀さんには無理〜副部長とは今後気まずくなる…せやから光、頼むわ」

「嫌じゃどアホ、なんで俺がお前にそんなんせんとアカンねん」
心底嫌そうに顔を歪める財前にさほど気にするでもなく翠はえーっと言って話しを進めた。


「俺まだ顔はマシちゃう?いけるって光!ファイトー」
「嫌や」
「なんでなん?光挿れるだけやん」
「嫌や」
「えー、光好きやもん光しか無いねん光しかないもんー!」
「うっさいしウザイ」
ペシンっと頭を叩くも翠は腕を掴んで離さない、財前はイライラが目に見える。青筋くっきりだ

「なぁ光、俺お前めっちゃ好きやねん」
「知らん、俺は好きとちゃう」
「知っとるけど、」
「(知っとんのかい)」
「俺は好きやねんもん」
真剣に言う翠に財前は少し怯んだ、アホの翠がこれほど真剣な顔をした事があっただろうか?財前は言葉を紡ごうとするも言葉を被せられた

「翠ーっなにやっとん?てか俺の告白スルーしてからに」
「いや俺好きな奴おる言うたやん」
「名前教えてくれらんやん」
「当たり前や!なんで自分に教えらなアカンねん」
翠と会話してるのは年上の男だ、明らか翠に好意を寄せ、翠は拒否している。今の自分の関係と変わらないと財前は見ていて思った
翠は確かに可愛らしい顔をしている。先輩には愛され、後輩には慕われ、同級生にはいじられる。俺からすれば意味わからんけど、っと呟いた


「嫌やよるやん!」
「えーやん、自分エッチしたいとかよったやん」
「無理無理!なんで俺がお前の相手せなあかんねん!堪忍してぇや」

「もうさっきから煩いねん、自分嫌がられとんねんから早よ行けや」
「なんやお前」
「光…!どうしよう俺感動した!好きやめっさ好きや!」
「だーっ触んな!きしょい」
「きしょいってなんやねん!俺泣くで本間に」

「泣けや勝手に」
「光〜っ!待ってぇな」
「ちょっおい!」
「んな先輩、また」
手を振れば前にいた財前はおもむろに顔をしかめた。そして無視して歩く財前を翠は走って追った。追いついた翠はにっと笑った、それが視界に入ったのか財前はまた顔をしかめた

「なに笑とんねん」
「やいやい言いもっても俺が追いつけるようにゆっくり歩いてくれるんやもん、にやけてしゃぁない」

「だぁっとれ、うっさいねん」
「本間、光好きやわ〜」
「本間きしょいわ」
「なぁ光、俺マジで光好きなんやけど」
「さよか、俺好きちゃうもん」
「……せやけど…」
「うっさい」
「(なんで手ぇ握るん?)」

翠は出掛かった言葉を飲み込んで財前を見て財前は財前で少し顔を赤らめ翠を見ようとはしなかった


「光、」
「なんやねん、んまにうっさい」
「好きやで、大好きや」
「……………知っとる」




青春ライン
(アホみたいに連呼すんな)
(だって本間好きやねんもん)
(んまにきしょいわ)







あきゅろす。
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