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雲雀×男主


嫌いだ。
なにが嫌いかって?我が物顔で歩くバカ共。なにがそんなに偉いのかてーの見てたら腹立たしくなる
それは誰の事かって?


そんなの



「風紀委員に決まってる」
本当に何が服装頭髪検査だ。お前らの服装と頭髪をどうかしろやと言いたい、学ランにフランスパンなんていつの時代のブームだ。あれかあぶない刑事の時かその時のブームか。てかそれにブームはあったんですか!!
じーっと冷ややかな視線を送ると風紀委員のフランスパンがこっちに向かってやって来た



「なにジロジロ見てんだ?」
「いやーえらい立派なフランスパンだと思って」
にっこり毒づく俺に周りは一気に凍った


「風紀委員に楯突くのか!?」
「感想を言ったまでだけど」
冷ややかに笑えば頭に血の上ったバカは俺に殴りかかってきた。殴りかかってくれれば正当防衛でした、とこっちも殴っていける。にっと笑った翠は溝に一発入れそのまま一本背負い

ドダンと受け身を知らない相手には酷なほど酷い音が響いた。きっと背中が痛すぎて呼吸に苦しむ、いや苦しんでるかと笑ってしまった


「下っ端のくせに調子に乗るなよ」
と学ランの首もとを持ってそれを廊下に出し、自分は屋上に向かった



───────ガチャ
開ければ、寝転がっている学ラン
イコール風紀委員。
けどそいつはフランスパンをこしらえてはいなかった、ゆっくり近寄れば一気にトンファーが飛んで来てばっと腕を出しよけた


「なかなかやるね君」
「本当に風紀委員はろくな奴がいねぇ」
当たった腕をさすり顔を上げれば目があった。



「風紀委員を侮辱するのかい?」
「思った事言っただけだよ、俺大嫌いだし」
にっと笑う翠に雲雀は口端を上げた


「東雲 翠、2ーA成績中 人当たりがよく先生からの評判もいい」
「それプライバシーの侵害」

「ただ、正義感が強く風紀委員を気嫌いしている。草壁の情報も当たるね」


「あんた雲雀恭弥だろ?」
「よく知ってたね」
「前あんたの顔見てそう呼んでた奴いたから」

「僕には反撃して来ないのかい?」
「あんた強いらしいし、俺は弱いくせにのさばってる奴が嫌いなだけ、無差別に反抗してる訳じゃねぇよ」


「変わってるね」
「あんたには言われたくない」
ムッとする顔は無表情ばかり見せていた翠に何故か新鮮味を感じた。雲雀はそれに口端を上げた



「君、おもしろいね」
「なんだよさっきから、そんなに風紀委員殴ったの怒ってんのかよ」
ぎゅっと眉間シワが寄った翠に雲雀はますます面白いものを発見したような顔をした

冷たい顔ばかりかと思っていたのに色々変わる表情に何故か興味が湧いた





「翠、」
「いきなり下の名前とか嫌なんだけど」
「生意気だね」
「だからあんたには言われたくない」
またムッとした顔が何故か面白くなる。またそんな顔をさせたくなる雲雀にわからないまま翠は黄色い鳥を指に乗せ会話をしていた



「それ僕以外に懐いたの初めて見るよ」
「へぇ〜超かわいい」
顔が綻ぶ翠に雲雀は顔を緩めた。




「君の事気に入ったみたい」
「は?なに言ってんのお前」







反抗期と風紀委員
(なんかわかんないなコイツ)
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あきゅろす。
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