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ディーノ×男主

モフッ
ベッドでうずくまりスヤスヤ眠る翠。冷え性のため体を丸くする癖がある、そして冷え性には暖かいものから暖を取る習性がある

布団を引き連れ身を寄せれば何かにぶつかったがそれが何故か自分より暖かくて、でも体は正直だったみたいで引っ付いていた
すりすりと体を寄せれば何故か固定された。でもそれも暖かくて翠は目を開けようとはしない。でも首もとがやけにこそばくてゆっくり目を開ければ金髪。
一瞬反応が遅れたがハッとして起きた



「リカちゃんのパパ……!!!!」
意味不明に出た言葉は自分でも理解出来なかったが昨日見た番組のリカちゃん人形のパパが原因だろう

俺は必死に整理した。
俺は一人暮らし、じゃぁこれ誰?
ストープ!!!ストップ!!!!
昨日友達と飲みに行った、けど金髪いなかったじゃあこれ誰?
のわーっ!!!!!えぇぇぇえ!!!?
ハッとして下を見ると半裸にパンツ
相手も同じみたいで顔が引きつった。

しかも横で寝てんのが女なら良かったが男だったのがさらにショックだった。シーツを見て赤を必死に探すが無かったので安心した



「おいテメェ!!!」
「うわっ!!」
ドタンっと床に落とした

「いっ〜〜〜!!!」
「お前なんでいんだよ!?」
ベッドの上で仁王立ちするが半裸でパンツな状態なのでその金髪は目のやり場に困っている。

「え?昨日一緒にいたじゃねぇか」
「え!!?嘘!!!?」
驚きを感じながらベッドへ上げ座らせた




「じゃぁ、酔った俺を運んだら襲われた…と」
「あぁそうなるな」
よく見ると彼の首やら胸元には赤い痣が付いている。俺の首や腕にも付いていて顔が蒼白した。しかもコイツは綱吉の友達だったらしい、いや頭はそれどころでは無かった


「俺がした?」
「それが…オレが攻めでした」
目を泳がす相手にもう何度目かわからないが叫んでいた

「お前ーっ!!!!」
馬乗りになり首を絞めるも何故か彼の顔を見てドキッとしてしまって顔が真っ赤になった


「名前は?」
「ディーノだ」
「ディーノ、」
「どうした?」
「あの…俺はまじで襲っちゃったんですか?」
かぁっと赤くなる翠にディーノは翠の後頭部を押して唇を重ねた



「お前ーっ!!!!!」
「いっ!」
「なにどさくさに紛れてやってんだボケっ!!」


「翠があんな顔するからだろ」
「どんな顔だバカ野郎!!」
「説明…出来ねーほどエロい」
「説明されてたまるか!!!」

キャンキャン吠える翠に抱きしめ背中をポンポン叩く「落ち着け」と言うが翠は落ち着くどころか余計パニックになっていた



落ち着こうとまずは朝食を食べる翠。もちろんディーノにも出すが翠の眉がピクピクと動く

「つーかさ、それ以上、下にゴミ落としてみろ。裸のまま外に放り出すぞ」
イライラした面立ちで指をさせばディーノはパンのくずを床にはべらしていた


「あっ!!すまん」
「お前ゴミ箱持って食え」
あまりの迫力にディーノは渡されたゴミ箱を持ちながらパンを食べる。それでも落としまくる相手に翠はため息をついた

「お前なぁ、」
「うわっ…わ、わるい」
しゅんとするディーノに翠は頭をポンと抑え「どうせ掃除すっからいい、うまいか?」と笑った

「うまい!」
にかっと笑うディーノに翠も笑って金髪に手を入れ「いっぱい食えよ」と目を細めるとディーノは手を伸ばし顔を近づけまたキスをした


「〜〜〜テメェ外人だからってそう何度もキスして許されると思ってんなよ!!?」
バシッと殴ればディーノは「いって」と言うも顔は笑っていた


───────ピンポーン
「いやいや持って帰れよ」
10分ほど討論をしているのに我慢できなくなったディーノはティーシャツとジャージでやって来て玄関のちょび髭のおっさんを見るなり顔がしまりカッコ良くなった


「ロマーリオ!!!」
「テメェ人の服を…!!」
「ほらボス着替え持って来てやったぜ」
「わりぃなロマーリオ」
ちょび髭からスーツケースが渡され翠の顔が歪んだ


「なんでもう一泊するみてぇになってんの!?ホテルで泊まれへなちょこ!!!」
ビシッと指を指すとちょび髭が「わりぃな兄ちゃん、これでボスの生活費も出してくれ」ポンと渡された札に翠の顔が引きつった


「ちょ、これ困るから!!!」
「じゃぁ頼んだぜ兄ちゃん」
「おい待て!!!ちょび髭っ!」

無惨にもドアが閉まり、後ろを向くとまただらしない顔になっているディーノしかも俺の服を着ているのにため息が出た


「よろしく頼むな翠」
「居候かよっ!!!」

人懐っこく笑うディーノに翠は目元に手をやりため息をついたが口端が上がっていた



居候と小姑
(ほら、また食べかすついてる)
(あ、わるい)

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あきゅろす。
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