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骸×男主

「ン、ぅ」
容赦なく蝕む骸は口内をを掻き乱す。それに本人の意志は全く関係ない。
慣れてしまったそれに自分でも飽き飽きする、この性格。


離れた唇に今は学校の屋上だと思い出さされた、流されまくる自分とコイツの関係は凄く曖昧な物でどう説明していいかわからない。恋人だなんてたいそうなものではなくセフレなんて呼べるものでもない。
なんせヤってないのだから



ある意味プラトニックラブ
いや違うかと脳内でぱぱっと散らした




「どうしたのですか?」
「いーや別に」
フェンスに肘を立て顔を斜めにした。横から骸を見るがやっぱりたいそうな顔立ちをしている。自分もこましな顔をしているつもりが叶わない

にっこりと笑う骸は紳士だが紳士はきっとこんな事をしない。3ヶ月くらいこの関係
彼が気が向く時に呼び出されキスを求められる



「(キス魔かってーの)」
先ほど吸い付かれせいで赤くなっている自分の唇に舌を伝わすと骸と目があった

「なに?」
「いえ、なにも」
「あーそう?」
黙り込む骸に翠は無視してドアに向かった、いつもそんな調子だ。終わればすぐに出て行く、素っ気ない。いつもの事だが翠はとてつもなく無関心だ



「翠」
「え?」

「もう少しいませんか?」
「別にいいけどなんで?」
「理由はありません」
「まぁサボるつもりだったし」

そう言って戻って来る彼。そしてまたフェンスに肘を立て腕に頭を預ける。そのまま目を瞑る



「(なんて、扇情的な)」
ゆっくり目を開けた翠は眠くて仕方ないのかうとうとしている。

「……翠」
「なに?」
「キスしてもいいですか?」
「?うん」
チュッと唇が重なりゆっくり深くなり翠の目が細くなっていくのが心地よく初めて彼の後頭部を引き寄せより深くキスすれば溢れ出る甘い声にたまらなくなった



「んっぅん」
唇を舐め離れた顔に腰が立たなくなり翠は骸の肩に捕まる。普段より近くなった気がしてドクンっと胸が高鳴った




「、翠」
「あぁ悪い」
ぱっと離れた彼に少し寂しい気分になった。いっそ手に入らないなら、そう考えて頭より体が動き彼を抱きしめていた


「えっ、な…」
「こんなの止めましょう」
自分から出た言葉に一番驚いたのは自分だった。実際は僕がしている事から彼からすれば意味がわからないだろう、しかも抱き合ってる。彼の返事を聞くのが怖くなった彼が口を開く前に自分が開いていた





「好きです」
「………え、嘘」
「やっぱり嫌ですか?」

彼の顔を覗けば真っ赤になって俯いている彼を見たのは初めてで少し驚いた



「俺節操なしじゃねぇんだよ」
「?はい」
「だから…その…あれだ」
真っ赤になって言葉は探す彼は凄く可愛く。自分にも余裕がなくなる




「あの…肯定と受け取っていいんでしょうか?」
ともう紳士的な笑いでもなく骸も真っ赤になって口元を抑えている。少し骸の方が身長が高いので翠は見上げる形になった


「思っても…いいんじゃね?」




のっとらぶ
(僕ってこんなに臆病だったでしょうか)


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あきゅろす。
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