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最近見かける黒曜中の紳士的な顔立ちの美少年、いや男の俺が美少年なんて言うのは変だけど、凄い整った顔立ちをしている。俺は毎朝黒曜のバス停から並中に向かう。なんでわざわざ並中に行ったかと言うと入学してからすぐ家を建てたからだ、

遠いよ。遠すぎる



「もういっその事、転校したい」
はぁあと深いため息をつきバスが来るのを待った





「転校したいのですか?」
「!!!!」
いきなり横に現れた、黒曜生に声にならない声を上げた、てかビックリしすぎてバッと顔を上げれば目があった







「あの時の美少年…!!!!」
「……美少年?」

その美少年が少し驚いた顔をして首を傾げた所で気づいた(俺なに言ってるんだ初対面なのに…!!!)俺は誤魔化すためにニコッと笑った









「転校したいんですか?」
「えっあーうん、だって学校まで遠いじゃん」


「その制服…並中ですね」
「そうなんだ、こっから距離あるだろ?」
「そうですね、結構な距離です」

クフフと変な笑い方で笑う美少年に若干引いた。(何だよ。クフフって)でも顔は凄いいいから見とれてしまう、






「てかあんた何年生?」
「僕ですか?僕は3年生です」
「えっ嘘?先輩じゃん」
「クフフ、あなたは何年生なんです?」
「俺は2年だよ、えっと…」
名前を言おうとして言葉に詰まれば美少年は「あぁ」と言ってゆっくり笑った




「僕は六道骸です。骸って呼んで下さい」
にっこり笑う様はやっぱり紳士的で男なのにドキッとしてしまった


「俺は翠、呼び捨てでいいよ先輩」
にひっと笑った。
身長も俺より高くて大人っぽくて、なんか清潔感あふれてる骸にぼーっと見とれてしまう







「なんですか?」
「いや!!その…なんでもない」

言えるはずがない。見とれていたなんて…そんなの恥ずかしいよ、目を泳がしてしまった。






「バス来たみたいですね」
「あっ本当だ」
「では僕はこの辺で」
「え!?乗らないのか?」
「えぇ僕はこっちなので」
「……あ、そっか。じゃぁまたな骸」
「はい。また明日」



プシューと音をたててドアが閉まった

「……?あれ」
       ..
アイツ…今また明日って言わなかった?
いや気のせいかな?なんて思ながらゆっくりと腰を掛けた








次の日
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「おはようございます。翠」
「うぉわっ!!!!」
いきなり後ろから声がしてビックリして奇声をあげ後ろを振り向くと、美少年。




「そんなに驚かなくてもいいじゃないですか」
「1人しかいねーのにいきなり後ろから声かけられたら焦るに決まってるだろ!!?」


「クフフ、まぁそうかもしれませんね」
「あっおはよう、骸」
俺が少し遅れて挨拶をすれば骸は少し目を見開いてフフと笑った




「?」
「翠はおもしろいですね」
「は?」
「いやこう言うべきですかね」
笑いながら俺を見て言った





「とても可愛いです」
「……俺男なんだけど」
「知ってます」
「俺的に骸の方がおもしろいよ」

「そうですか…?」
「てかなんでここにいるの?」
「?」
「学校じゃないのかよ」
「まだ時間ありますから心配しなくても大丈夫です」




「心配とかじゃなくて…!!!」
「…?」

「なんでバス待ってるんだよ!?」
「…あぁ」
骸は今わかったかのように口元に手を添えた




「なぜでしょう」
「………」
「しいて言うなら、」



「しいて言うなら…なに?」

「しいて言うなら、あっバス来ましたね」
「えっおい…!!!その後は?!!」




「またいずれ言いますよ」
にっこり笑って手を振る骸に何も言えなくなって手を振り替えした



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