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かいちょうときょうや


「やぁ」
また出たと思う反面嬉しいと思う僕はバカなのかな

「返事はないのかい?」
微笑む春稀は今日も美しく、口元は弧を描いていた


「なにか用?」

「いつも君は用がなくても生徒会室に来るのに俺と廊下で会ったらそれかい?」

いつのも彼なら、そんな事は言わない。皮肉じみた事は言わない。でも最近、いじめっ子のような顔で話かけてくる。………気に入らないな
だって僕もいじめっ子だから


「僕はもとからこんな口調だけど」

「ふーん、そう」

にこっと笑う春稀にキュンと胸が跳ねたのは見逃して欲しい。だって仕方ないだろ?僕は彼が好きで仕方ないんだから


「また風紀委員さんが規則守らなかったから半殺しにしちゃった、だから後片付けよろしくね」

「……なんで僕が君の尻拭いをしなきゃいけないの?やったら責任くらい取ったらどうなの?」

「うーん、そうだね。でも風紀委員さんだから委員長の君に言った方が早いと思ったんだけど」

「弱い奴なんて風紀委員に必要ないよ」

「さすが風紀委員長さんだね」
くすくす笑う春稀に恭弥は少し目を細めた。つまり話は何にせよ、話しかけてくれるという余韻には浸れる



「俺、何にも出来ないのに威張ってる奴見ると殺したい衝動にかけられるんだよね」

「ふーん」

「それがね、風紀委員なんだ」

あははと笑う春稀に恭弥は眉間にシワを寄せた


「無闇やたらに風紀委員を半殺しにしないでくれる」

「仕方ないだろ?リストに載ってるんだから」

「当たり前のように凄い事を言うね」

「君には負けるよ」

「春稀」

「なんだい?」

「君はなにがしたいの?」

「さぁ」
くすくす笑う春稀に恭弥は溜め息が耐えない。


「なんだろ?俺は君に構ってもらうの凄い面白いから好きなんだよね」

「僕は弄られるの嫌いなんだ」

「あーそうなの?」

「……聞いてないでしょ」

「うん」

「…………………………」

「冗談だよ、俺も割といじめる側だからね、恭弥もそうだろ?」

「見たらわかるでしょ」

「うん、でもそんな相手を服従させるのも面白いと俺は思うよ」

その言葉に恭弥は絶句した。



「それは困るね、君は僕に服従して貰う予定なんだから」

「へぇ、そうなのかい?」

サディスティクな笑みで見れば春稀はにんまり笑った。

「なに?」

「いやあのね、なんか恭弥といたら俺が組み敷かれるかと思って」

くすくす笑う春稀を見るのは何度目だろうか、恭弥は不思議な彼を見て首を傾げた


「でも意外に嫌だとも思わないのはなんでだろうね」

残った言葉に心臓はバクバク悲鳴を上げていた。無意識に人を惹きつけ離さない春稀の言動に恭弥は今日、何度目になるかわからない溜め息をつき春稀を見た



いたずらっ子で無意識
(本当になんでこんなに僕をかき乱すの)



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お待たせしましたーっ!!
ヒバリさんは会長に振り回され結局振り回します(笑)会長は依存症なのでヒバリに依存しかけでまだ気づいてないという←
楽しかったです!ありがとうございますー!



飛呂
20081130



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