キャラ日記(ショートストーリー)
▲月※日ある日の屋上(和樹side)
日が照りつける屋上。
少しの影に入り込んで翔平といつも通り昼ご飯を食べる。
元陸上部効果か太陽の日差しはそんなに嫌いじゃない。
翔平は「暑い、暑い」ってうるさいけど。
僕にとってはこの時期の人の少ない屋上は過ごしやすいんだ。
昼食後、あまりにも気持ちよさそうに寝転がっている翔平を見て僕も横になってみる。
澄み渡った青い空がすごく気持ち良くて開放的な気分になる。
念のために翔平に目覚ましを頼んで目を閉じるけど眠る気はない。
だってこんなに気持ちのいい空気なのに眠るのはもったいないと思ったから……
少し上機嫌で横になっていた時に聞こえた翔平の一言。
「早く俺のものになればいいのに……」って。
………正直恥ずかしい
思わず目を開けそうになるけどなんとかとどまって腕で赤くなった顔を隠す。
暑いのは得意なはずなのに高くなっていく体温に戸惑うばかり。
でも今日確かに、僕の心の何処かで翔平のものになるのもそんなに遠くないのかもしれないという予感が大きくなった。
[*前へ]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!