キャラ日記(ショートストーリー)
◇月■日 ある日の保健室(和希side)
今日は朝から頭がクラクラする。
ボーっとするし咳もでるし正直苦しい。
でも入学してから無遅刻無欠席、おまけに無早退を守ってきたから学校を休む訳にも帰るわけにもいかないんだ。
…でも、体育は見学にしとけばよかったなんて後悔しても今更遅い。
迫ってくるボール、うまく動かない体。
頭に走る鈍い痛みに意識が遠のいていった……
目が覚めて一番初めに見たのは涙目で狼狽えている翔平の顔だった。
僕が目を覚ましてからも「死んじゃ嫌〜」とか叫んでる翔平。
…正直うるさい。
おまけにいつも以上に心配性になってるし、僕の旦那さんになるとか言い出してる。
翔平が突拍子のないことを言い出すのはいつものことだけど呆れてしまう。
…でも、翔平が旦那さんになって一緒に暮らすのは楽しそうだと思ってしまう。
最近、気づいたら僕が笑ってる時は必ず翔平が隣にいるんだ。
風邪を引いて心細い時も翔平が居てくれたらいいなぁ。
翔平と過ごす未来を考えて心が暖かくなったそんな昼下がり。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!