キャラ日記(ショートストーリー)
★月◎日ある日の授業中(和希side)
期末テストが近いから最近は夜も勉強している。
そして今授業でやっているところもテスト範囲だから真面目に授業を聞かなきゃいけない。
後ろでいつもどうやって先生にバレないように寝るかということに頭を悩ませている翔平とは違うんだ。
自分ではバレていないと思っているけど周りのクラスメートにも先生にもばっちりバレている。
先生も注意するのが面倒になったのか見つからないように頑張っているのがあまりにも必死で可哀想になってしまったのか分からないけど何も言わない。
…多分両方だと思う。
そんな翔平をいつも呆れて見ているが夜も勉強しているせいか僕もすんごい眠くなっていた。
ちょっとだけならいいかなと思ったのが間違いだった。
穴に落ちていく夢を見て机の脚に置いてあった足が落ちてしまった。
ちょっと大きめの音がしてみんなに笑われた。
翔平も笑ってる。
…正直ムカつく。
でも穴に落ちる夢を見た時、本当はすごく怖かったんだ。
夢から覚めて一番に翔平の笑顔が見れて安心している僕がいる。
笑われることはあんまり好きじゃないけど翔平が笑ってくれるならいいかなとちょっとだけ思った。
でもムカついたのには変わりないから翔平に少しだけ嫌がらせだ。
僕の機嫌が悪くなるのを嫌がる翔平。
あの手この手でどうにかして機嫌を直そうとする翔平は見ていて面白いんだ。
翔平の姿を思い浮かべてみたら早く授業が終わってほしくなった。
授業が終わるのが楽しみだと思えるようになったのは翔平のおかげっていうのは言わないでおこう。
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