☆長編小説☆ ★7★ 何故…こんなことになったかな… 今,俺とかぁさんと昌也で焼き肉を食べている… 俺の家で… 「やっぱりご飯は二人で食べるより一人でも多くいた方がおいしぃわね〜♪」 イヤイヤ…かぁさん…俺かぁさんと二人の方が良かったよ… 昌也もさ…俺のかぁさんの前だと猫被っててさっきから,絶対見せない笑顔見せてるんだよね… 「爽,ほらこの肉焼けてるぞ?もっと食えよ。」 「あっ…アリガト…ι」 え?優しい…!!! 「そ〜よ爽ちゃん!さっきからあんまり食べてないじゃない!私と昌也ちゃんで食べちゃうわよ♪ねぇ〜昌也ちゃん?」 「ねぇ〜。食べましょうか♪?」 何こいつ!! なに?この変わりよう!! なにが「ねぇ〜」だ!! 学校ではあんなに喧嘩腰だったくせに!! 今日のこと忘れたのか!!! 「くそっ!」 俺はムカついたから焼けた肉を全部とってガツガツ食ってやった! 「お前イキナリ食い意地張りすぎ。」 「うっさいバ〜カ!もう昌也には肉やらん!」 絶対焼けたの全部食ってやるからな!! かぁさんにも渡さん! 昌也とグルになりやがって!! 俺の些細な復讐だぁ! 「あはは♪これで洸(こう)ちゃんがいればもっとにぎやかだったはずよね〜♪」 「あっ!そういえばニィチャンは呼ばなかったの??」 洸ちゃんとは俺の兄である。いつもはかぁさんが帰ってきたら必ずご飯食べにくるのだが… 「今日はお仕事が夜勤なんですって!もう!洸ちゃんも間が悪いんだから〜」 「おばさん…それって仕方ないじゃないですか…」 あっ!それ!今俺が言おうと思ったのに!! 「そうね♪でも今日は昌也ちゃんがいるからイイワ♪いつも爽ちゃんがお世話になってるからね♪コレカラも仲良くしてあげてね♪」 「勿論ですよ♪爽は大事な幼なじみですし♪」 な!!!絶対思ってないクセに!!! 「昌也ちゃんが近くにいるから安心して爽ちゃんを一人にしてるようなもんよ♪」 うそ!かぁさん!俺のことこんな奴に任せてたわけ!! 「じゃあコレカラもよろしくな爽?」 「なっ…!!あぁ…よろしく……」 「まぁ♪爽ちゃんったら照れちゃて」 照れてなぃよ… どーせかぁさんがいなくなったら昌也また意地悪に戻るんだから… [*前へ][次へ#] [戻る] |