☆長編小説☆ 8 指導室の前につく。 『お前本気で悪いと思ってるのか!!』 『はい…ごめんなさい…』 中から安田の怒鳴り声と爽の謝る声が聞こえる。 俺はガラッと指導室のドアを開けた。 「失礼します。」 「まさやァ…!」 「!!」 爽が俺を呼ぶ。 安田は黙る。 爽は助けを求めるような顔になってた。 安田は指導室のソファーに爽を座らせてて,隣に座り 方手は爽の肩に手を置き,もう片手は爽の太ももに手を置いていた。 これで話してたんなら顔とかめちゃ近かったんだろう… なんかベタベタ触りやがって! ムカつく! 「なっ…なんだお前!今こいつの遅刻指導中だぞ!」 「なに言ってんすか?遅刻したのは爽だけじゃないっしょ?俺も一緒にしましたが?」 「ッツ…!」 「こいつ,俺といつも学校行ってて,俺がいきなり気分悪くなって,気分良くなるまで一緒にいてくれたんすよ。指導するなら俺を呼べよ!」 「ち…遅刻は遅刻だ!こいつを俺は指導してるんだ!出ていきなさい!!」 「テメェ人選んでんじゃねーよ!!!」 イライラして バンッと思い切り 指導室のドアを殴る。 「ヒッ!!」 「その手はなんだ?俺にはテメェが爽にセクハラしてるようにしが見えねーンだけど?」 「こっこれは…」 「昌也…」 「爽!帰るぞ!」 「うん…」 俺は爽の前に立って,グイッっと腕を引っ張って立たす。 「オイ!まだ途中だぞ!!」 「あぁ?担任でもねー奴がいちいち,でしゃばってんじゃねーよ。」 「なっ…」 「これ以上続けるんなら,テメェの事PTAに言って教師って仕事出来ねーようにするけど?」 「そんなこと…出来るわけないだろうが…!」 「おー余裕だな?テメェに不満持ってる生徒は沢山いるんだよ。俺をこれ以上怒らせたら本気で潰すぜ?」 「クッ…!!」 俺が睨み付けながら脅しをかけてると,さっきの音を聞いて 指導室のドア前に先生たちが数人集まってきた。 「安田先生!!どうしました??」 「大丈夫ですかー!?」 ドンドンっ と外で先生方がノックする。 「どーする?集まってきた先生方に今の内容バラシテもいいんだぜ?」 「……もう今日はいいから帰りなさい…」 「あっそ…意外と根性ねーな。自分のやったことは責任もてよな。じゃ。」 爽の手を引っ張って指導室のドアをガラッとあける。 「何があったんだ?大丈夫かい?」 [*前へ][次へ#] [戻る] |