私の愛にこたえて…
シャボン玉
−胸中−
クリスマスプレゼント
彼は何を用意してくれたのだろう。
そんな期待をしつつも、やはり私には彼が来てくれる事が一番の楽しみであり、一番のプレゼントだった。
クリスマス一色のショッピングモール内は、まだ数日前だというのに、恋人同士と思われる男女で溢れ返っていた。
手を繋いで、
笑い合って、
幸せそうな恋人達。
縫いぐるみを抱えた彼女。
両手に紙袋を下げた彼氏。
ペアリングを試着するカップル。
プレゼントの中身はそれぞれだが、皆楽しそうに選びクリスマスというイベントを満喫していた。
大きめな立て襟や少しゴツめなファスナーが、今までの彼にしてはカジュアル過ぎる感じの黒いジャケット。
けれど自惚れなどではなく、彼はスタイルが良いからきっと似合うだろう。
ふと自分の体に当ててみた。
……大きい。
もうすぐ、この大きな胸に抱きしめられるのか。そう考えただけで心がはち切れんばかりにワクワクした。
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