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私の愛にこたえて…
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怖くて…、体が動かなかった。
 
 
何をされるか分かっていたから。
 
 
 
母は、何も答えず部屋の隅で震える私の前に立ち、思いきり手を振り上げた。
 
 
 
「ぅぐっ!!」
 
 
 
皮膚を打つ渇いた音が響き、頬に張り裂けそうな痛みが走った。
 
 
 
「何でっ……あんたは…っ…!!」
 
「っあ!…いたっ……!」
 
 
 
それは、何度も何度も…
 
 
 
「いつも……いつもぉーっ!!」
 
「…うぅっ!…っ…ぁぐっ…」
 
 
 
何度も何度も。
 
 
昨日の折檻でまだ腫れている私の頬に、何度も何度も、母は言葉にならない怒りを手に込め打ち付けた。
 
 
 
 
 
「ごめ…っ…な………さっ…!」
 
「煩いっ!」
 
 
 
やっと謝罪の言葉を思い出しても、もう遅くて…
 
 
 
「ママっ…あっ!…く……ママぁっ!」
 
「煩い!!煩いっ!煩いっっ!!!」
 
 
 
何度も何度も…
 
 
意識を失いそうになっても…
 
 
 
「あんたなんか…!あんたなんかぁっ!!」
 
 
 
夢中で手を振り涙を流す母の瞳は、もう私を映してはいなかった。
 
 
 
 
 

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あきゅろす。
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