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星の契り






もうすぐ、死ぬ――――?




星夜が?





「俺が、公園にいた日、後2ヶ月も持たないって言われたんだ」


「え」


それじゃ、あの「もういいんだ…」って…
そうゆう意味…


「そ、んな」


「ごめんね。だから、あんまり仲良くしたくなかったんだ。だって、最後に傷つくのは、大翔、だから…」


「そんな……俺は、おれ、は、このまま隠されてたほうが、きっとずっと苦しかった」


俺の言葉に星夜がはっと顔を上げた。


「ぁ、ごめ……ごめんね…」


それから星夜は、少しずつ、自分の心の内を話し始めた。


「ほ、んと、ごめん。…こんなこと言って、俺はただ、大翔に知られるのが、怖かっただけなんだ。哀れんだ目で見られたり、最後に大翔が傷つくって分かってても、それでも、結局自分が生に執着するのが、怖かったから。大翔の中から消えたくなかったからっ。だから何も言わないで入院の準備して…
それに、それに…、おれ………おれっ」

「もういいよ。分かった。もう何も言うな。大丈夫だから。分かったから。な?」


話しながらまた泣き出してしまった星夜の頭を撫でながら言うと、星夜は俯いて何度もこくこくと首を縦に振った。


「あ、あり、がとう……ごめ、ね…」

「謝んな。お前は何も悪くないだろ。礼だけ貰っとくから」

「っ…うん、…うん」


両手の甲で何度も必死に涙を拭う星夜をみながら、俺は胸が何とも言えないほど切なくなった。

ああ。

いまさら。

今更気づくなんて。





(俺は、星夜が、すき?)






自分が今更気付いたことに呆然としながらも、星夜の涙が止まるまでそっと頭を撫で続けた。





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