星の契り
epilogue
「は……いつよんでもなっがい手紙」
あれから一年に一度、七夕の夜、毎年欠かさずしていること。
俺と星夜の分の短冊を燃やして、墓参り。夜はベランダに出て、隣に星夜を置いて、手紙を読むこと。
まだ完全に立ち直ったわけじゃないけど。
ちょっぴり涙が出るけれど。
それでも今、星夜の願いを叶えてやれるように頑張ってるよ。
うん。幸せになるよ、俺。
いつか星夜と会うときに、自信持って会えるように。
今でも愛してるんだよ、星夜。
これからもきっとそれだけは変わらないと思うんだ。
この空の下に居るうちは、同じくらい愛せる人を見つけて、幸せになるよ。
だから、また会えるその日まで、
待ってろよ。
星夜。
毎年七夕の夕方、
小さな墓の前で二枚の短冊が燃やされる。
願い事は一つ。
『誰より、幸せでありますように』
end.
[≪]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!