[携帯モード] [URL送信]

星の契り
epilogue



「は……いつよんでもなっがい手紙」



あれから一年に一度、七夕の夜、毎年欠かさずしていること。


俺と星夜の分の短冊を燃やして、墓参り。夜はベランダに出て、隣に星夜を置いて、手紙を読むこと。


まだ完全に立ち直ったわけじゃないけど。

ちょっぴり涙が出るけれど。


それでも今、星夜の願いを叶えてやれるように頑張ってるよ。

うん。幸せになるよ、俺。


いつか星夜と会うときに、自信持って会えるように。


今でも愛してるんだよ、星夜。
これからもきっとそれだけは変わらないと思うんだ。


この空の下に居るうちは、同じくらい愛せる人を見つけて、幸せになるよ。


だから、また会えるその日まで、


待ってろよ。


星夜。




毎年七夕の夕方、

小さな墓の前で二枚の短冊が燃やされる。

願い事は一つ。




『誰より、幸せでありますように』




end.





[≪]

16/16ページ


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!