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蒼乃学園生徒会



「碓氷先生、送りましたよ。」


そう色が言うと、碓氷先生はソファーに座り、優雅にコーヒーを飲みながら言った。


「そうか…。色、俺の事は碓氷先生じゃなくて真二って呼べって言っているだろうが」


「ハァ…。嫌ですよ、僕は先生のファンの子達に睨まれたくありませんから。」


色は、如何にも面倒くさいですと言う顔をした。


「は?イヤイヤイヤ…、お前なら睨まれないだろ。全校生徒の憧れの的の麗しの生徒会副会長様?」


と、碓氷先生はニヤリと笑った。


「ハァ…確かに僕は生徒会副会長ですよ?ですが、僕は全然麗しではありませんよ?」


そして色はニッコリと笑った。


「そんなところも可愛いいって言ってんだよ。」

碓氷先生は色を壁の方へ追い詰め出した。色は、またかと思いつつ、いつ抜け出すか考えながら後ろに少しずつ下がっていった。


「そんなところってどんなところですか。況してや僕は可愛いいだなんて言われても嬉しくありませんよ、どうせならカッコイイの方が嬉しいですね。(それに、さっき笑ったのだって黒い笑みだったんですけどね。僕の笑い方ってそんなに変なんですかね…。)」

とうとう色は壁まで追い詰められ、色の顔の横の壁に先生の手が置かれた。


「だから、そう言うところが可愛いいって言ってるだ」


色は碓氷先生をじっと見詰めながら足を思いっきり踏んだ後、先生の足の脛を蹴り、先生が油断したそのスキに腕を思いっきり叩き落とし、腕の中から素早く出た。


「だからそんなところって、どんなところですか。ハァ…何か切りが無くなって来た気がするので教室に戻りますね。それでは、プリントありがとうございました、先生も早く教室に行った方がイイですよ?今の時間授業入ってるんじゃないですか?もうとっくに授業始まってるみたいですしね?――では、僕はこれで」


先生が何か言い出す前に、さっさと話を切り上げて準備室から出て行った。


――ガチャッ


――バッタン



「ふぅ…。やっと解放された、疲れたな…。んーよし、早く教室に戻ろう。」

色はスッキリした顔で教室に戻って行った。




















その頃、数学準備室では―……


「クックックッ…。やっぱり色は可愛いいな、あんな転入生に惚れている奴等の神経はどうかしているな。……あ、しまった。聞き忘れたな。色があの転入生に惚れているかどうかを…。ハァ…。その為に呼び出したのに1番大事なことを聞き忘れるなんてな、色と2人きりで居られることに浮かれて忘れてたな。ん、でもまぁあの様子だと色はあの転入生に惚れていないをだろうな。……良かった。ハァ…俺も大概だな、教師が生徒に惚れるなんてな。まぁ、色に惚れてるのは俺だけじゃないみたいだけどな。まぁ、彼奴等なんかに色は渡さねぇけどな。」


と、1人碓氷先生がニヤリと笑いながら、フェロモンだだ漏れさせながら色が出ていったドアを眺めていた。

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あきゅろす。
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