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蒼乃学園生徒会




ガラッ


色はちょっとドキドキしながら2−Sの教室のドアを開けた。


「おはよう。」


ガタンッ!


とある背がちょっと小さい生徒が、色が教室に入って来たのと同時に椅子から立ち上がり、色の方に駆けてきた。



「しぃーーちゃ〜〜ん!!!!」


ギュッ


「おはよ、有己。」


「おはよう〜。しぃちゃん久し振りぃ〜〜!!!!」


「うん、久し振り。」


するとそこへ背が高い男前な生徒が来た。


「おはよう、色。」


「翔もおはよう。」




3人は翔がクラスの委員長をしてるため、ちょっと小細工して勝ち取った席、窓側の1番後ろの席3つ、色が1番後ろでその前が有己、有己の隣が翔という席(因みに色の右隣は海)に移動した。



3人が座って、翔が色に話し掛けた。


「それにしても久しぶりだな、色が教室に来るのは」


「そうだね。」


「生徒会の方が忙しかったんだろ?大丈夫か?」

「あー、まぁ大丈夫でしょ」


「しぃちゃん、痩せた?」


「そうかな…。」


「うん、俺も痩せたと思うな、ちゃんと食べてるか?」


「食べてるよ。」


色がそう言うと、2人はちょっと安心したのか、顔を緩ませた。


「僕は大丈夫だよ、体力には自信があるから。まだまだ若いですからね?」


「分かったよ、でも体調には気を付けてね」


「はーい、大丈夫ですよ」


「それなら良いんだが…な」


「うん…。」


「?どうしたの、2人とも。」


翔と有己は目を合わせて言いにくそうにしていた。


「大丈夫。僕は何を言われても大丈夫ですから。……それに、だいたい予想はつきますから。ハァ…。転入生、の事ですよね?」


「ああ」


「そうそう。しぃちゃんは、その…転入生に…惚れて…る?事ってあったり無かったりとか…ね、どうなのかな〜、なぁ〜んて…。」


「ハァ…。惚れて無いですよ。惚れるわけ無いじゃないですか。大体なんですか?あの黒モジャは、常識ってものが無いんですか?僕の顔を見たとたん気持ち悪いだなんて、そりゃね?僕だってこの顔が別にかっこよくも可愛くも無いことも100も承知ですけど、初対面の人にそんな事言われるだなんて何かね、こう…イラッてするよね。しかもその後、僕の事呼び捨てにするし、抱き付いてくるし、仕事増やすし、生徒会室を破壊するしで、何なんでしょうね、あの黒モジャは。本当に真面目にアレをコンクリート詰めにして東京湾から投げ捨てようかな。投げ捨てて良いですよね?誰もあんな地球外生命体に何か用は無いですよね?あんなものどっか殺っちゃったって誰も文句言いませんよね?良いですよね?そんなわけで、僕はアレは大ッ嫌いです。」


と、色がノンブレスで誰にも口を挟ませる隙を与えず言い切った。


2人は色はストレスが溜まってるだろうなとは思っていたが、ここまでとは思っておらず、ちょっとビックリしていた。



「…そうか。なら良いんだ、悪かったな、転入生に色が惚れてるかもしれないと少しでも疑ったりして。」


「あ、イヤ…別にそれは余り気にしてないよ。……ごめん。何かね、アレのせいでストレスがね、溜まってて今それを吐き出しちゃった。…でもそのおかげで、凄いスッキリした。ありがとう///」


そう言って色ははにかんだように、照れ臭そうにちょっと顔を赤らめながら笑った。


「///(うわぁ、しぃちゃんが照れてる。可愛いい〜〜!!!!)……それなら良かった〜。」


「///(ヤバイな…///)……ああ、色がそれで楽になるんだったら何時でも話し聞くぞ?」


2人は色が照れながら笑った顔を見て、真っ赤になってしまった。


「ありがとう、そうするね。」



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あきゅろす。
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