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蒼乃学園生徒会


その頃生徒会はと言うと


理事長が渡し忘れていたと言って生徒会に持って持って来た仕事の山は、優に1ヵ月を越えていた。
しかもそれを1週間で片付けるように言われた。

それに加え、差し迫った新入生歓迎会の準備、元々その1週間にする予定だった仕事等があった。


そして1週間ずっと生徒会の皆は生徒会室に泊まり込みで、寝不足になりながら仕事を片付けた。

その結果、
生徒会の面々は、転入生に会うこと無く1週間を過ごした。


しかしその1週間の間、いくら生徒会室に込もって仕事をしていたとはいえ何故か転入生の噂だけは耳に入って来た。


その噂を聞き続けた生徒会の人達は皆、転入生には関わりたく無いと思っていた。


それもそのはず、その転入生の噂と言うのが悪い噂しかなかったからだ。

それに加え、その1週間の間に終わらせなければならない仕事をしていると、
何故か転入生が壊した器物破損に関する書類や、転入生に関する苦情やいろいろな問題に対する仕事が次々に増えていく。

本当はその仕事をするのは風紀委員だが、如何せん風紀委員長が転入生に御執心な為、風紀委員だけでは片付かなくなってしまったのだ。


結局、生徒会の人達はやらなければならなかった仕事に、転入生が起こした問題についての仕事をプラスされ、倍以上の量に仕事が増えた。

全てを片付けた時に皆、寮に戻る事すら嫌になるほど疲れて、生徒会室のとなりにある仮眠室でみんな直ぐに熟睡してしまった。


この時皆は決めた。



転入生には絶対に関わらない!


と。



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