蒼乃学園生徒会
２
ここ蒼乃学園には、初等部・中等部・高等部がある。
確か此所から都心の方に行くと、附属の大学があるのだと聞いたことがある。
でもまぁ此所には大学はないんだから別に今はいいだろう。
そして僕、朔宮 色は今、ここの高等部に通っている。
実はこの蒼乃学園、初等部から高等部まで全て男子校だ。
姉妹校に琳光学園って言う女子校があるが、何分その学園、ここから簡単に行ける距離じゃない。
九州にあるのだ。
行けるはずがない。
更に、この学園は中等部と高等部は全寮制だ。
その為、思春期真っ只中なのに周りには男しかいない。
何処を見ても男男男…たまにカワイィ子もいるが、所詮いくら可愛くても男である事には変わりない。
そしてそんな時にそんな場所に閉じ込められた男達はその性的欲求を、間違った方向に向けてしまった……らしい。
そぅ…男同士で恋をしてしまったのだ。
そして、この学園にはホモやバイが９割を締めると言う事態になってしまったのだ。
あ、でも僕はノーマルだよ？
中等部から居るけど、男を好きになったことは１度もない。
これは僕のちょっとした自慢だ。
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