小説2 第五節 しかし、ジークからの刺客が送られてきたということは、こちらの行動に気づかれたということ… 何でわかったんだ? どちらにしても、研究所でも破れたページ以外に、一つだけ大きな謎はあったんだけど。 いや、今はそんなことはどうでも良い。 とにかく、このキュウレンとかいう奴を倒さないとな。 「あなた達に、私は倒せない。」 その瞬間、俺達は目を疑った。 「何!?」 突然、キュウレンがたくさんの桜の花びらに変化しながら、消えた。 そして桜吹雪となり、こちらに向かってきた。 リガスさんが叫ぶ。 「レン! 来るぞ! ビーナを守れ!!」 来る? いったい何が? 「とりあえず…」 念のため、俺とビーナを壁で囲んだ。 「これなら安心だね〜」 いや、そうでもないな。 「油断は禁物だぞ。ビーナ。」 [*前へ][次へ#] [戻る] |