小説2 第七節 「さぁ、ここがレン君のチームです。」 既にそこには何人かが集まっていた。 知らない顔ばかり…かと思ったら、一人だけ知ってる奴がいた。 「あ!!レン君だ!!」 俺の幼なじみだ。 彼女の名前はビーナ=アリーテ いつもボーッとしていて、気づけば寝てることもある。 そのくせ、平均睡眠時間はだいたい12時間と、ふざけた数字を持っている。 確か、丸一日眠って過ごしたこともあるんだとか。 「レン君も引き受けたの〜?」 「まぁな。それよりお前、俺が引き受けなかったらどうするつもりだったんだ。いつも間が抜けてるクセに。」 「だって、ほっとけないんだもん。」 こういうところだけはしっかりしている。 「―まぁまぁ、女の子をあんまりいじめるなって。」 ため息を吐く俺に話しかけてきたのは、少し背の高い男だった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |