小説2 第六節 「うーん…、調査内容はそれだけだし、後の事は政府側がやるんだろ? なら俺も参加するよ。」 俺の意見に、母親も賛成してくれた。 「ありがとうございます!! 出発日は一週間後から三週間後に予定されています。今日は説明会がありますので…」 俺は、スーツの男と共に家を出た。 その人に導かれるままに、城にたどり着いた。 こんな世界なのに俺達が暮らせるのは、政府の人達が居住区を作ったからだ。 各方面の人達を1つの街に避難させ、街全体を大きな囲いで世界から隔離した。 この城に勤める人達は、街の管轄と治安の維持、様々なことをしてくれている。 いわば、政府の本拠地というわけだ。 「レン君、あなたのチームは運が良いですよ。何故なら政府でも、トップクラスの方が味方に居ますからね。」 確かにそれは運が良いことだ。 それを聞いて安心した。 [*前へ][次へ#] [戻る] |