小説2 第四節 そんなこんなで、研究所に到着した。 中に入ってみると、酷くボロボロだった。 巨大なカプセルが内側から割られている。 その時、バズが何かを見つけた。 「皆! これを!」 バズの手には、数枚の紙切れがあった。 リガスさんはそれを手に取り、目で読んでいた。 「…これはジーク=セイリスの…日記と研究レポートか。だが、破れている部分があるな。」 それらの紙は、ファイストさんの手に渡った。 「なになに?…」 ○月×日 私を追放した馬鹿共の目を覚まさせてやる為の実験が今日、開始された。 私の理論は正しい。それを奴らに理解させる為には、その身を持って、過ちに気づいてもらう必要がある。 となれば、強力な力が必要になってくる。 私は、"材料"の調達を開始した。 [*前へ][次へ#] [戻る] |