小説2 第三節 ファイストさんが口を開いた。 「何でそう思う?」 「アイツは…"悪魔"は…"能力"を全部で3つ持っている。」 それを聞いたリガスさんが言った。 「全部で3つか…そうなると、体の大きさはかなりの物だな…。」 しかし、その男の人の口からは、予想を裏切る答えが出てきた。 「いや、体の大きさは人間と同等程度だ。」 「バカな!?そんな筈は!?」 俺達もリガスさんと同意見だった。 そんな生き物、存在する筈がない。 この前訪れた、廃墟となっていた街に残された謎が解けると思っていた。 だが、そんなに甘くはなかったようだ。 「そこの話はまだ解明出来ていない。だが、あの戦いの時、"天使"は言っていた。弱点がある、とな。俺は実際に"天使"と"悪魔"の戦いを見た。その戦いから察するに…"光"と"水"だと思う。何故ならアイツは"闇"と"火"を使っていたからだ。」 「だが、他にも弱点があるかもしれねえな。」 希望が見えてきた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |