小説2 第三節 そして月日は流れ――― 半年が過ぎた。 ボロボロになった人里も、元に戻りつつある。 俺は英雄だの何だのと呼ばれる日々が続いていた。 いや、悪い気はしないが… 俺だって、レン=ルバリアって名前があるんだ。 まぁ、父さんと母さんは上機嫌だけど。 「レンくーん!!」 「ん? ビーナ。」 「おはよ!」 「おはよ。じゃあ学校行くか。」 「うん!」 事件が解決して、再び学校が始まったんだ。 ようやく元通りになってから、もう半年…か。 やっぱり、平和が一番だな。 「レン!」 「バズ!! またそんな格好で…」 あの特攻服を着ていた。 「お前…いくら私服OKな学校だからって…」 「まぁ良いじゃん。バズ君有名人なんだし。」 「いや、そういう問題じゃ…」 そう、バズは二代目"炎の覇者"として、やるべき事はちゃんとやっていた。 ファイストさんの銅像ができるのは予想外だったけど。 [*前へ][次へ#] [戻る] |