小説2-V 第十節 その日の夜―― 「大成功みたいだな!!」 「うん!!」 「よし、次はデモルの兄貴だ!!」 フェナイスがそう言った直後、ケイトスが尻尾をピンと立たせた。 「私プレゼント買ってくる!!」 「あ、おい!!」 ケイトスが張り切って研究所を飛び出した。 「俺が護衛に行く。」 フラケスが急いでケイトスを追う。 ――― 「こちらエージェントK。任務は順調。噂は蔓延し、国中が混乱状態となっております。」 「ご苦労。こちらから派遣したチームとは合流したか?」 「たった今。」 「よろしい。では、次なる任務だ。マテリアルノイド共を抹殺せよ。」 「マテリアルノイドの抹殺。了解しました。」 「頼んだぞ。今回の戦いでマテリアルノイドに好き勝手されると厄介だ。」 [*前へ][次へ#] [戻る] |