小説2-V
第九節
カイク達の船がゆっくりと港に近づいていく。
いよいよ目と鼻の先まで陸に迫った瞬間――
「…!!」
「来たな…!!」
敵方の設備が突如として現れたのだ。
陸には要塞、海には軍艦が十数隻、歩兵や航空兵器も大量に見える。
「マイーメ!!」
「了解!!」
海に居たマイーメが海流を操り、船を無理矢理に遠ざける。
船員達もそれに併せて船を操縦し、陸から離れていった。
―――
「"ソルジャーズ"出撃!!」
「了解!! ソルジャーズ出撃!!」
敵の司令官がそう言い放つと、要塞から何かが大量に飛び出した。
―――
遠くからではよく見えないが、人に見える。
「あれは…人!?」
ケイトスが焦りながら大声をあげた。
「人と人じゃない物が混ざってる!!」
「あれは…!! 気をつけろ皆!! あのサイボーグだ!!」
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