小説2-V 第七節 「じゃあ俺が行ってくるぜ。」 「あ、コラ!! 勝手に行っちゃダメー!!」 「知るかよ!!」 ユナイクが鉱山に走り、フェリールがそれを追いかける。 「フラケス!! 私達も行くよ!!」 「わかった。」 フラケスがユメキを連れ、ユナイク達を走って追いかけていった。 「あ、4人とも!」 「待ちなジエル、アンタはここに居た方が良い。」 ミルジアが飛んでいこうとするジエルを止めた。 「海と面したこの場所なら敵をまず発見できる。ここにルクシーヌとアンタが居れば情報が早く伝わるだろ。」 「でも…」 「大丈夫だって。少しは自分の弟妹達を信じてやんな。」 ルクシーヌが耳をピコピコと動かす。 「ジエル姉さん、ユナイク兄さん達はフラケス兄さんが面倒見るって。」 「…だったら大丈夫…かしらね。」 [*前へ][次へ#] [戻る] |